長めに１０のお題*２

長めに１０のお題 2nd.（parabola）

恥ずかしいぐらい駄作です…
久々に書いた小説紛いの散文詞
穴が無くても隠れたい衝動に駆られます
でも書いてみたいテーマだったので駄作だろうが満足です
もっと煮詰めて考えてｓｓぐらいにしたいです
これじゃあｓｓｓ通り越してｓｓｓｓですよ（汗）

解りにくい事この上ないですが
これが精一杯です……
精進精進

***

本家Blogより転載
再UPを機に加筆しました

【リナ→ゼロス→？】　感情？愛？だといいな

痛いなら痛いって言ってよ、わからないでしょう



貴女が目を細めるのを見て、些か違和感を覚えた今日
幾度目かの強い抱擁に少しばかり腕の力をゆるめる

するとその隙に貴女がひとつ息をついたのが聞こえて
僕のない心臓がドクンと跳ねた

どうしてこんなにも愛しいのだろうか
ただ存在しているというだけで
僕はかき乱されてしまう

貴女の愛おしさに比例して
僕はまたじわりじわりと腕の力を強めた

愛しい、愛惜しい
そう思っているのに
後から後から沸き起こるこの感情はなんだ

これを人間は悲しみと呼ぶのだろうか
生きとし生けるものとはなんと強い生き物だろう

僕は、魔族は弱い

だから人間の負の感情なんて喰らうんだ
痛いから、辛いからそれを見ないふりをして
美味なるモノとして喰らう

それに鈍感になった気になっているだけ
快楽にすり替えているだけなんだ


痛い、痛いよ


顰められた顔を見たのか
ぎゅっと貴方が優しく抱きついてくる
そしておももむろに息を吸った


「アンタがいま何を考えてるかなんて私には分んないけどさ」


そう云うとひとつ僕にキスをくれた


「痛いなら痛いって言いなさいよ、私が聞いてあげるから」


貴方はそう云っていつものように笑う
僕にはそれだけで十分な気がした