short short story

久しぶりにNEXTとTRYのDVDを見返したのですが
NEXTのおちゃらけ可愛いゼロスと
TRYの打って変わっての魔族ぶりに口元がに非常ににやけました……
自分どれだけ邪になったのか…
知りたくもないことを自ら知らしめてしまいました

それと、あれが十数年前ですか
よくよく考えると大事な青春を捧げていたんだなと
人事のように感慨深くなりました

***

本家Blogより転載　下記の続きです

【ゼロ←リナ】　xelloss-side

貴方が居ない xelloss-side



世界に貴女しかいなくなって
初めて摂理の異変に気づく

上司様がいつになく慌ただしく
僕に告げた


”リナ＝インバースを滅ぼせ”　


と、そして間に合わなかったと
さもつまらなさげに云う

僕はそのとき何が間に合わなかったのか解らなかった


世界に貴女しかいなくなって
初めて摂理の異変に気づく


世界から人間が消えた
ひとりを除いて
一夜にして跡形もなく消えた

信じられなかった
人間が消滅したことも
僕の目の前で大きな瞳から涙を流す貴女も
すべてが、目に見える事実が信じられなかった


「リナさん…」

「ごめんね　ごめん　許して…ゼロス」


小柄な身体をきつく抱きしめて白くなった手
赤味を失い白くなった癖のある髪
何が起きたというのだろうか
一体何が…


世界に貴女しかいなくなって
初めて摂理の異変に気づく


僕はただただ泣き腫らして
謝り続ける貴方を
見下ろしているしかない
無力なひとりに過ぎなかった