short short story

R三話見ました！
四人のやり取りがかなり好きでした
ガウリィとクラゲの仲のよさに嫉妬です…

あっゼロスは五話からという噂を聞きました！
あー、待ち遠し過ぎる…

「やぁあ、お久しぶりです　リナさん！」　みたいなノリだったらいいな
やっ魔族的なご挨拶でも全然いいけれどもね

***

本家Blogより転載

【ゼロ→リナ】　死にネタ

僕に、枷



僕にないはずの五感が疼いて仕方がなかった
聴覚も視覚も触覚も味覚も嗅覚も
全てがむず痒い痺れに囚われて
自分ではどうする事も出来ない

視覚は黒い布によって遮断され
嗅覚と味覚はもとよりなく
聴覚は先ほど貴女によって放たれた
竜破斬により一時的に遮断されてしまっている
触覚は普段どおり機能してはいるが
ちりちりと仮初の皮膚を焼く感覚にまともに感じ取る事は出来ない


貴女は何処にいるのでしょう
僕はどうして
こんな雁字搦めな状態を甘んじなければいけないのですか

それよりも、何に拘束されてしまったのか
根本的なところすら解っていない


「アンタは素直になるべきよ」


貴女は僕にそう告げた
何のことやらさっぱり解らなくて首を傾げたように思う

この問いが解ければこの気分の悪い拘束から
解き放たれる事が出来るのですね
この胸につっかえた何か悪いものがとれるのですね

長い時間ずっと考えていたけれど
一向にこの問いが解ける気配など、微塵も無い
それでなくても僕の本能が
解いてはいけない問いなのだと無言で告げている

一体僕は何に囚われているんだ


「アンタは素直になるべきよ」


貴女の声が強く響いた

そして僕は気付いてしまった
これはもう永遠に解けることがないのだと

これは多分、貴女という人が残した最後の枷

貴女がいなくなってしまったいまでは
解ける日は決して来ない