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阿呆の生態

五縞 メグム
10.07/B/西日本在住

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ゼロリナ熱が再熱してしまった人の邪推ブログ。純愛、悲恋、猟奇等、多々ありますので苦手な方は閲覧の際ご注意下さい。
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アニメ、見たいです!
ズボンにもラーメンマークってホントですか!
ますます見たくなりました

やっとスレイヤーズレジェンドを買いました
新作のゼロスが可愛いんですけど…
わはー、は可愛すぎると思います!
思わず石田ボイスで脳内リピートしちゃいました(変)

***

【ゼロリナ】 珍しく普通に両想い







「大丈夫ですか?」

「大丈夫よ」


「すみません、貴女を巻き込んでしまったこと」

「後悔しているの」

「少し…」


「そう、でも気にしなくていいわ」

「でも、」


暖かな指が唇に触れて僕は口を噤んだ


「私が巻き込まれてあげたのよ、アンタが後悔するのはお門違い」


わかった?と笑いながら彼女は僕に言い聞かせるように云った
僕はといえば瞳を丸くして、ただ彼女を見つめていただけ
返事すら出来ない


「ふふ、驚いているのね 私がこんな態度なのが不思議?」

「ええ、不思議で仕方ないです 無理矢理、不…し…」


再び、唇に暖かい感触を感じて、紡ぎかけた言葉を飲み込む


「みなまで云うのはアンタらしくないわ」

「私は私のしたいようにしただけよ、アンタに従ったわけでもなんでもないの」

「自分で選んで、自分の決めた結果、ここに居るのよ」

「だから、いいの」


そういって彼女は唇を押さえていた指を離した

僕は捲くし立てた彼女の言い分を、確かめるように諮詢して
緩む頬に鞭打って、彼女に云った


「ずっと一緒に居られるんですね」

「そうね、私の気の変わらないうちは」

「そう、ですか…それは、嬉しいですね」

「それぐらいなの?」

「いいえ、それ以上ですね 言葉では表せません」

「それで上出来よね 独り占めできるんだから、この私を」

「ええ、ずっと貴女は僕の、僕は貴女のものです」


「プロポーズの言葉みたいよ、それ」

「そうですって云ったらどうしますか」


そうね、と云って彼女は考えるように手を口元に添え、しばしの無言
それから何か思い立ったのか顔をすっと上げ
悪戯が思いついた、という意地悪そうな顔を僕に向け云った


「誓いのキスでもしてみる?」


思いもよらない彼女からの提案に
僕は驚くもすぐに彼女に言葉を返す


「では、誓いましょうか」

「病めるときも、健やかなるときもって…可笑しいわね」

「では、魔族的に、永い時も、滅びるその時も、と」

「そうね、じゃあ」

 

「永い時も、滅びるその時にも、」

「これを愛し」

「これを敬い」

「これを慰め」

「これを助け」

「その命の続く限り」

「共にあることを誓いますか?」

 

 

「誓います」

 

冷たい僕の唇と暖かい彼女の唇が僅かに触れ合う
生きとし生けるものたちが行うような、神聖で温かいものでは決してないけれど
僕は、きっと守り続けるだろう

この誓いの限り

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